テスト明けの娘がくれた、甘くて優しい平日の一ページ

こんにちは。北摂おやじのブログへようこそ。
今日、我が家の高校生の娘が定期テストを終えました。
「やっと終わった〜!もう勉強見たくない〜!」と叫びながら帰宅した日、制服のまま冷蔵庫を開け、パントリーの棚を物色しはじめる娘。
「…ん?お菓子でも作るんか?」と聞くと、
「クッキーでも焼こうかな〜。ひさしぶりに甘いもので癒されたくてさ」とのこと。
こちらとしても、毎日のように「数学の記述がわからん!」とか「英語のリスニングむずすぎ!」とか、荒れていた娘がようやく落ち着いたのはありがたい。
甘い匂いが漂う台所って、やっぱり平和ですね。
■ お菓子作りが始まると、家の空気がやわらかくなる
我が家の娘、高校生とはいえクッキー作りはかなりの手練れ。
小学生のころから何度も焼いてきたので、バターの分量や焼き時間も体感で調整できるレベル。
オーブンから漂う香ばしい匂いに、ついつい家族全員がキッチンに吸い寄せられてしまいました。
「今回はアーモンド入れてみた」「ほんの少し塩も足してみた」と得意げに話す娘。
こういう会話が、なんだか心をほどいてくれるんですよね。
焼き上がったクッキーは、やはり安定の美味しさ。
外はさくっと、中はほどよくしっとり。香ばしさの中にほんのり感じる塩気が、また絶妙。
「これはお店出せるんちゃうか…」と、感心しきり。
■ 初挑戦のプリンには、ちょっとだけ“ス”
続いて娘が手をつけたのは、プリン。
「初めてやねんけど、なんか簡単そうやからやってみる」とチャレンジ精神を見せてくれました。
卵と牛乳、砂糖だけのシンプルな材料ながら、意外と奥が深いのがプリン。
フライパンに湯せんで入れ、火加減を見ながら焼いていたのですが――
出来上がったプリンの表面を見た娘が一言、「あ、スが入ってる…」と少し残念そう。
※ちなみに“ス”とは、プリンの内部に小さな気泡が入ってしまい、食感がややボソボソになってしまう現象のこと。
それでも味はやさしくて、ちゃんと“プリン”。
娘がひと口食べて「味はイケてる」と言ったときのちょっと誇らしげな顔が、私は一番好きでした。
■ ティラミスが「お店の味」だった件
そして最後に…まさかのティラミス!
「これ作ってみたかったんよね〜」と、YouTubeで見つけたというレシピをもとに、マスカルポーネとコーヒー液、スポンジ、生クリームを丁寧に重ねていました。
正直、私はティラミスって“外で食べるもん”だと思っていたんです。
でも一口食べてみて、びっくり。
「…お店の味やん、これ。」
しっとりしたスポンジに、苦みと甘みのバランスがちょうどいいクリーム。
ふわっと香るココアの上品さもあり、市販のケーキと遜色なし。
いやむしろ、甘さの加減が絶妙で、家庭で作ったとは思えないクオリティ。
娘本人も「これは自信ある」と胸を張っていました。
■ 小さな幸せが詰まった、甘い午後
こうして、クッキー、プリン、ティラミスの3種が揃った平日の午後。
娘が作ったお菓子を囲んで、家族みんなでお茶を飲みながら、テスト期間の話をしたり、次の文化祭の話をしたり。
他愛のない会話が、甘い香りの中でゆったり流れていました。
お金をかけた外食でもなく、派手なイベントでもなく。
ただ、家のキッチンで娘が作ってくれたお菓子が、それ以上に心を満たしてくれる。
こういう時間こそが、ほんとの“贅沢”なんじゃないかと、しみじみ思いました。
■ まとめ
「また作ろっかな〜。今度はレアチーズケーキにしよっかな」と、すでに次を見据えている娘。
その後ろ姿がなんとも頼もしくて、嬉しくて。
テストが終わって、ようやくリラックスできた娘の笑顔。
それが何よりの“ご褒美”だった平日の午後でした。
また更新します。読んでいただき、ありがとうございました。